大腸がんは増加傾向
2025年現在、日本のがん統計において大腸がんは男女合計でがん罹患率が第1位、がん死亡率が第2位、女性においてはがん死亡率が第1位となっており、増加の一途をたどっています。

大腸がんは一般的に50歳以上の高齢者に多い疾患ですが、近年では食習慣の変化などから若年層でも発症するケースが増えています。統計的には40歳前後から大腸がんの発生率は年齢とともに増加することがわかっていますので、症状がなくても40歳を過ぎたあたりが、大腸スクリーニング検査を考える頃合いとして適当であると考えられております。
大腸がんは早期に発見することができれば、ほぼ100%根治することが可能です。しかし、早期の段階では症状がほとんど出ないため、便の検査や大腸カメラ(内視鏡)検査を受けないと早期がんを発見することは困難です。お腹がスッキリしない、便が出にくい、便に血がまじるなどの症状がある方は、一度専門医を受診し大腸カメラ検査の相談をしましょう。
大腸がんやポリープの早期発見と治療が重要
大腸カメラはどうしてもある程度の苦痛を伴う事がある検査ですので検査の苦痛軽減ばかりが注目されがちですが、検査の本来の目的である「病気の早期発見・早期治療」のために、小さな大腸がんやポリープを見逃さないことが何よりも重要であることは言うまでもありません。
当院ではベテラン専門医の目ですみずみまで見落としなくチェックし、小さな大腸ポリープ(将来、大腸がんになる可能性のあるポリープ)を発見した場合は、その場で全て内視鏡的に切除する「日帰りポリープ切除術」を行っております。また大腸がんを疑う病変が見つかった際は、細胞の検査により確実な診断を行い、必要があれば総合病院との迅速な連携で治療に結びつけます。

そうは言っても「大腸カメラってなんだか怖いな、不安だな、恥ずかしいな」そう思うのは当然です。でも安心してください。当院ではみなさんの不安や苦痛を最小限にするため、プライバシーが保たれた個室で経験豊富な内視鏡専門医とスタッフが様々な工夫と経験をフル活用して検査を行っております。安心してお任せください。 検査は眠りながらの実施も可能ですので、まず一度スタッフや医師にお気軽にご相談ください。